賃貸物件でコンセントを増設したい!費用相場から大家さんとの交渉術まで

壁コンセント

賃貸物件に住む中で、使いたい場所にコンセントがなかったり数が足りなかったりして、不便を感じている方は多いのではないでしょうか。
正しい手順を踏んで交渉を行えば、賃貸物件であってもコンセントの増設工事をすることは可能です。
本記事では、賃貸物件におけるコンセント増設の基本や費用相場、大家さんとの交渉ポイントなど、安全にコンセント不足を解消するための情報をお届けします。

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賃貸物件でコンセントの増設は可能?

コンセント増設工事

賃貸物件におけるコンセントの増設は、条件さえ満たせば実施することが可能です。持ち家とは異なり、お部屋の所有権は大家さんにあるため、建物の構造や契約上のルールを遵守する必要があります。
まずは、賃貸物件で電気設備に手を入れる際に必ず知っておくべき基本的なルールと、守らなかった場合に発生するリスクについて解説します。

大家さんや管理会社の許可を必ず取得する

賃貸物件は、部屋を借りて生活している状態です。そのため、部屋の壁に穴を開けたり配線を変更したりするような工事を行う場合は、必ず大家さんまたは管理会社の事前許可を取得する必要があります
一般的な賃貸借契約書には、借主が無断で設備を改造してはいけないという条項が含まれています。許可を得ずに工事を進めてしまうと明確な契約違反となり、重大なトラブルに発展してしまいます。
まずは現在の状況と増設したい理由を整理し、管理会社や大家さんに直接相談することが最初のステップとなります。

無断での増設工事によるリスクを把握する

万が一、大家さんの許可を得ずに勝手にコンセントを増設してしまった場合、さまざまなリスクを背負うことになります。
最も大きなリスクは、退去時に多額の原状回復費用を請求されることです。賃貸物件には借りたときの状態に戻して退去する義務があるため、無断で行った工事はすべて原状回復の対象となります。
壁紙の張り替えや配線の撤去にかかる費用が全額自己負担となり、想定外の出費を強いられます。さらに、契約違反とみなされて多額の違約金が発生したり、最悪の場合は強制退去を命じられたりするケースも考えられます。
トラブルを未然に防ぐためにも、自分の一存で工事を進めることは絶対に避けてください

電気工事士の資格を持たない自力作業を避ける

コンセントの増設工事には、壁の内側にある電気配線を直接扱う専門的な作業が含まれます。これらの作業は「第二種電気工事士」以上の国家資格を持った人でなければ行うことができないと、法律によって定められています
資格を持たない人がインターネット動画などを見よう見まねで工事を行うと、感電や漏電を引き起こし、大規模な火災の原因となるため大変危険です。安全と法律遵守の観点から、ご自身での工事は絶対に行わず、必ず専門の有資格者に依頼してください。

コンセント増設工事の費用相場と負担者は?

電気工事士

コンセント増設にかかる費用

コンセントの増設工事費用は、希望の工事内容によって変動します。
最も手軽で安価なのは、すでにあるコンセントのプレートを交換して差し込み口を増やす方法です。この場合、数千円程度で済むことが多く手軽に依頼できます。
近くの配線から電気を分岐させて新しいコンセントを作る工事の場合は、5,000円~10,000円程度の費用が相場となります。
一方で、エアコンや電子レンジなど消費電力の大きい家電を新しく設置する場合は、分電盤から直接専用の配線を引く必要があります。この新規配線工事は壁の内部を通すか露出させるかによっても異なりますが、15,000円~30,000円程度の費用を見込んでおく必要があります。事前に複数の業者から見積もりを取り、正確な費用を把握しておくことが大切です。

費用の負担者は原則として借主であることを認識する

賃貸物件においてコンセントを増設する場合、その工事費用は原則として借主である入居者の自己負担となります。理由としては、コンセントの増設が入居者個人の生活をより便利にするための個人的な要望によるものだからです。
部屋に元々備わっている設備が故障して修理が必要な場合は大家さんの負担となりますが、利便性向上のための追加工事は自己負担になるのが一般的です。ただし、築年数が古い物件で元から極端にコンセントが少なく、現代の生活を送る上で明らかに設備が不足していると認められる場合は、大家さんが費用の一部を負担してくれるケースも稀に存在します。
交渉次第で状況が変わることもあるため、まずは全額自己負担を前提としつつ、大家さんに相談してみることをおすすめします。

大家さんにコンセント増設の許可をもらうポイント

大家さん

コンセントを増設するためには大家さんの許可が不可欠ですが、ただ漠然と増設したいと伝えるだけでは断られてしまう可能性があります。大家さんは物件の資産価値が下がる事や、退去時のトラブルを非常に警戒しているからです。ここでは、大家さんに交渉する際に押さえておきたい具体的なポイントを解説します。

増設が必要な安全上の理由を具体的に伝える

大家さんに相談する際は、なぜコンセントの増設が必要なのかを具体的かつ説得力のある理由で伝えることが大切です。単に家電が増えて不便だからという理由よりも、安全面に関わる理由を提示する方が大家さんの理解を得やすくなります
例えば、現在延長コードを繋いでタコ足配線になっており、火災の危険性を感じているため安全な状態に改善したいと伝えることで、大家さんにとっても物件を守るための有益な工事であると認識してもらえます。
テレワークの普及によりパソコン周辺の電源が必要になったなど、現代のライフスタイルに合わせた必要性を丁寧に説明することも効果的です。感情的にならず、事実に基づいて話すことを心がけてください。

退去時の原状回復について事前に合意を得る

大家さんが最も懸念しているのは、入居者が退去する際に部屋がどのような状態になるかという点です。交渉の段階で原状回復についてしっかりと話し合い、明確な合意を得ておくことが重要なポイントです。
一般的には、退去時に増設したコンセントを撤去し、壁紙などを入居前の状態に戻すことが求められます。しかし大家さんによっては、次の入居者にとってもコンセントが多い方が魅力的だから退去時はそのまま残していって構わないと言ってくれるケースもあります。
どちらの対応になるにせよ、後々の言った言わないのトラブルを防ぐために、合意した内容は必ず書面やメールなどの記録に残しておくようにしてください。

信頼できる有資格の電気工事業者を提案する

大家さんは、どこの誰が工事を行うのか分からない状態では許可を出しづらいものです。そこで、ご自身で事前に信頼できる電気工事業者をいくつかピックアップし、その情報も含めて大家さんに提案することをおすすめします。国家資格を持つ専門の業者が適切に施工を行うことを伝えれば、大家さんの不安を大きく軽減することができます。
また、大家さんが日頃から物件のメンテナンスを依頼している指定業者に依頼する方が、交渉がスムーズに進むことが多いため、尋ねてみるのも良いかもしれません。

コンセント増設ができない場合の代替策とは?

大家さんに相談した結果、残念ながらコンセントの増設許可が下りないことも考えられます。構造上の問題や大家さんの強い意向で壁に手を入れることができない場合でも、諦める必要はありません。賃貸物件で増設工事ができない場合に役立つ、実用的で安全な代替策について解説します。

延長コードや電源タップを安全に活用する

延長コード

最も手軽な方法は、市販の延長コードや電源タップを活用して、離れた場所から電源を確保することです。最近では、お部屋のインテリアに馴染むおしゃれなデザインのものや、木目調の延長コードなども多数販売されています。
ケーブルを壁の隅や家具の裏側に沿わせて配置し、ケーブルカバーやモールを使って配線を隠すことで、見栄えを損なわずにお部屋をすっきりと保つことができます。ただし、通路を横切るように配線すると足を引っ掛けて転倒する危険があるため、生活動線を妨げない安全なルートを選んで設置するようにしてください

安全機能が備わった電源タップを選択する

電源タップを使用する際は、選び方と使い方に十分な注意が必要です。安全を確保するためには、トラッキング火災を防止する絶縁キャップが付いているものや、過電流を防ぐブレーカー機能が内蔵されている製品を選択することをおすすめします。
個別に電源のオンオフができるスイッチ付きのタップを選べば、待機電力の削減にも繋がり節約効果も期待できます。
使い方で最も気をつけるべき点は、接続する家電の総消費電力です。一般的な家庭用コンセントと電源タップの容量は、合計で1,500Wまでと定められています。この容量を超えてタコ足配線を行うと、発熱や発火の原因となり大変危険です。消費電力の大きいドライヤーや電子レンジなどは、タップを使わずに直接壁のコンセントに繋ぐよう心がけてください。

➡関連記事 【この症状、交換のサインです】電源タップの寿命と安全な使用方法

お部屋全体の家電のレイアウトを変更する

コンセントの数が限られているのであれば、部屋全体のレイアウトを見直すのも一つの手段です。コンセントの位置に合わせて、テレビやパソコンデスク、キッチン家電などの配置を変更することで、延長コードを使わずにすっきりと電源を確保できる場合があります。
部屋のどの位置にコンセントがあるかを確認し、生活動線に合わせた最適な家具の配置を考えてみてください。家具の移動は少し手間がかかりますが、追加の費用を一切かけることなく安全に問題を解決できるためおすすめです。

➡関連記事 リビングの快適さを左右する!理想的なコンセント配置のススメ

石黒製作所からのご提案:コンセントユニットで簡単増設

石黒製作所では、工具不要で簡単に取り付けできる、後付けタイプのコンセントユニットを取り扱っています。
豊富なデザイン、種類から選べるので、インテリアや設置場所によって様々な使い分けが可能です。

付け外し自在!カセット式コンセント

人気商品「カセット式コンセント」は、テーブルの上でも下でも、好きな位置に取り付けができ、不要な場合はワンタッチで外せます。取り付け方法はビス止め、クランプ式から選べ、専用レールを使えば移動も可能に。お客様からの要望にお応えし、新色白も登場しました。

カセット式コンセント解説
カセット式コンセント解説

ここでしか手に入らない。BACHMANNコンセント

ハイエンド向けコンセントブランド「BACHMANN」。石黒製作所では、日本市場向けBACHMANN製品を取り扱っています。おしゃれで存在感のあるデザインが、インテリアを格上げしてくれます。

BACHMANNコンセント紹介

コンセント増設工事の手順と流れとは?

電気工事見積

大家さんから無事にコンセント増設の許可を得ることができたら、いよいよ実際の工事に向けた準備を進めることになります。コンセント増設工事を完了させるまでの具体的な手順と流れについて順を追って解説します。

手順1 管理会社や大家さんへ相談して許可を得る

最初のステップは、先述の通り管理会社または大家さんに相談し、工事の許可を得ることです。ご自身の判断だけで見切り発車で業者を手配してしまうと、後からキャンセル料が発生したり、大家さんとの間でトラブルになったりする原因となります。
相談する際は、増設したい場所、必要な差し込み口の数、想定している家電の種類などを明確に伝えてください。費用の負担割合や退去時の原状回復の条件についてもしっかりと話し合い、合意事項を必ず書面やメールに残すことを忘れないでください

手順2 電気工事業者に現地調査と見積もりを依頼する

大家さんから許可が下りたら、次に電気工事業者に現地調査を依頼します。大家さんの指定業者がいない場合は、インターネットなどでご自身で複数の業者を探すことになります。
業者を選ぶ際は、ホームページに第二種電気工事士などの資格情報が明記されているか、料金体系が分かりやすいかなどを基準にしてください。
現地調査では、プロのスタッフがお部屋の配線状況や分電盤の空き状況を確認し、希望する場所への増設が可能かどうかを判断します。壁の中の配線を利用できるのか、あるいは露出配線になるのかなど、具体的な工事方法についても詳しく説明を受けてください。

手順3 見積もり内容を確認して施工を実施する

現地調査が終わると、業者から正式な見積書が提示されます。見積書を受け取ったら、工事費用の総額だけでなく部品代や出張費など内訳に不明な点がないかをしっかりと確認してください。可能であれば二社以上の業者から相見積もりを取ることで、費用の相場感を掴みやすくなり、不当な高額請求を防ぐことができます。
見積もり内容と工事方法に納得できたら、正式に工事を依頼します。工事当日は立ち会いが必要となるため、ご自身のスケジュールを調整しておいてください。一般的なコンセント増設工事であれば、数時間程度で完了することがほとんどです。工事が終わったら必ずその場で電源が入るか動作確認を行い、問題がなければ完了となります。

まとめ

賃貸物件でのコンセント増設は、大家さんや管理会社の許可を得ることで安全に実施することが可能です。無断での工事は大きなトラブルを招くため、必ず事前に相談し、費用の負担や原状回復について明確な取り決めを行ってください。

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